在宅透析について
当クリニックでは、日中や夜間に透析を行うことが難しい患者様に対して、積極的に在宅透析をお勧めしています。ご家族との時間を大切にしたい方、社会復帰を目指している方、自分らしく今までのライフスタイルを崩さず生活されたい方…。患者様にとって最適な透析治療のひとつとして、この在宅透析のご相談を受け付けております。
在宅透析は、基本的に一日2時間透析を行いますが、飲酒をしてしまったり時間的な都合により、透析を行えなかった場合は、来院して透析をして頂く事も可能です。TVを見ながらリラックスして透析を行う事も、介護者が居る場合は寝ながら透析を行う事も可能です。
在宅透析のメリット
- ・クリニックへの通院が不要です。
- ・患者様のライフスタイルに合わせた透析が可能です。
- ・時間を自由に使えるため、社会復帰率が高くなります。
- ・家族との時間がつくれます。
- ・クリニックでの透析と比べ、時間と回数の制限がなく長時間の透析が可能です。
- ・合併症の発生頻度が低く、良好な体調維持をしやすくなります。
- ・院内感染の心配がありません。
導入基準
在宅透析の導入には、以下のような基準を満たすことを条件としています。
①本人の強い希望があること
②介助者が確保され、同意していること
③介助者以外の家族も協力的であること
④教育訓練を受けることができること
⑤教育訓練の内容を習得する能力があること
⑥安定した維持透析が実施されていること
⑦在宅血液透析実施の上で、支障となるような合併症がないこと
⑧年齢は 16~60 歳程度が望ましい
⑨社会復帰の意思があること
⑩透析を実施する部屋や材料の保管場所が家庭内に確保できること
3ヶ月の導入教育
当クリニックでは、導入が決まった患者様への導入教育を実施しています。約3ヶ月で必要な知識を指導いたします。十分で安全な在宅透析を行うためには、透析の準備、自己穿刺を含む基本の開始・ 終了操作、透析中の異常・事故の対処方法などの技術項目と、自己管理につながる知識項目の習得が必要です。知識・技術は、テストなどで習得状況を評価する必要があります。
・知識の指導
・技術の指導
・態度の指導
在宅透析にかかる費用
病院に支払う費用
在宅透析も通院も同様の保険が適用されます。そのため、患者様が病院に支払う自己負担は変わりません。
病院以外に支払う自己負担費用
初期費用として、透析機器などを設置するための自宅改修工事やベッド購入などのほか、透析に使用する電気・水道代は自己負担となります。
在宅透析を開始するまでの流れ
院長からの一言

院長 朝田 一生
当クリニックでは、在宅透析をご希望の患者様には、積極的に移行をお勧めしています。在宅透析のメリットや注意点をしっかりとご説明したうえで、導入指導から自宅での開始、その後のケアまで一環したサポートをさせていただきます。
在宅透析を検討されている患者様は、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。